猫ぐらし 2016年秋号
キャットシッターはるたの「ごろごろ猫ごころ」エッセイ連載中。三周年ありがとう企画です。作家や漫画家たちの猫ぐらしを特集しています。 |
ネコDK
テストする女性誌「LDK」のネコ版です。キャットフードから猫砂まで160製品をチェックして、辛口採点簿しています。キャットシッターはるたのおすすめネコ用品も紹介しています。 |
◇人が幸せでこそ猫も幸せ
留守宅の猫を世話する「ベビーシッターの猫版」、キャットシッターの仕事を39歳で始めた。
4年前まで、グラフィックデザイナーとして友人と事務所を切り盛りしていた。創造的な仕事で収入も多く、不満はないはずなのに何か足りない。「パソコンを使うデスクワークに違和感があって、アナログな仕事をしたくなったんです」。客として利用するつもりだったキャットシッターの門をたたき、汗だくで猫と格闘する“超アナログ"な世界へ飛び込んだ。
「年齢的な不安はありませんでした。かえって39歳で良かった。留守宅のカギを預かる仕事なので、お客様とは一度会うだけで信頼してもらわなければならない。過去の経験が今、生きています」
まだ珍しい職業ならではの体験談、培われた観察眼、生来の独特な発想力と視点が本書の持ち味だ。仕事先と自宅の猫たちのドラマに、笑ったりホロッとさせられたりするが、興味深いエピソード満載というだけにとどまらない。
「登場する猫たちはみんなすてきな賢者ばかり。きっとなにかヒントをくれるはず」。ウソのない“人猫関係"、人間による虐待や、愛する飼い主を失った心身の傷、それを癒やす猫同士の助け合い……。仕事でどん底にいた夫が、猫の無邪気な遊びのおかげで笑顔を取り戻す場面は、読み手の肩の力も抜いてくれる。 生活を長い間ともにした猫たちの死についても、多くのページが割かれている。「もう助からないというとき、最期を迎えるのが病院になるか、自宅になるか。ターミナルケアの問題は、人間でも同じですが、いつか決断を迫られる時がくる。私の経験が参考になればとの思いもありました」。反響も多く「書いて良かった」という。
世はペットブームだが、飽きられれば純血種でも捨てられる動物受難の時代。「責任を持って育ててほしい。でも、何でも我慢するのではなく、旅行に遊びに仕事に、飼い主も存分に生きてほしい」。人が幸せでこそ猫も幸せになる。そのサポートをしたいと願っている。<文・斎藤由紀子/写真・西村剛>
(『猫が教えてくれた幸せレッスン』は文芸社・1,000円)
(毎日新聞2002年6月2日東京朝刊から)
(東奥日報社「首都圏発」2011年6月24日夕刊)
正しいネコごはん 愛のQ&Aブック 発行:TOKIMEKIパブリッシング キャットシッターはるた流ネコとのお付き合い方法(インタビュー) |
猫が教えてくれた幸せレッスン 治田真由子著 発行:文芸社 猫からの珠玉のメッセージを綴ったエッセイ |
いぬ・ねこの正しいごはん 食識推進委員会編 発行:オーム社 |
Japan Pet Press (フリーペーパー) キャットシッター治田真由子がお届けする情報コラム「ねこじゃらん」連載中 |
ドギー&キャッツ 朝日新聞サービスアンカーから発刊されている月刊誌 |
ペット倶楽部 獣医さんやペットショップ、スーパーの小田急OX、京王ストアなどに置いてあるフリーペーパー |
ペット生活情報ガイド 2003・4首都圏版 発行:藤田書店 |
Catia 発行:産能大学出版部 発売:実業之日本社 |
猫びより 発行:日本出版社 |
うちの猫の気持ちがわかる本 発行:学習研究社 キャットシッターはるた流「猫の心をつかむコツ」 エッセイ連載Vol.6〜Vol.20 |
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